沖縄移住に際し、賃貸ではなく沖縄に家を購入しようと考える人もたくさんいます。
そのとき問題になるのが住宅ローンです。
どこで住宅ローンを組むのが良いのか、県外に住んでいても住宅ローンが組めるのか、おすすめの住宅ローンはどこかなど、わかりやすくお伝えします。
沖縄移住で組む住宅ローン、沖縄の銀行がお得
多くの人が、これまで本土で付き合いがあったなじみの銀行があり、なんとなく住宅ローンもそこで……、と考えているかもしれません。
しかし、沖縄で家を建てる、買うなら、沖縄の銀行の住宅ローンを利用することをおすすめします。
というのも、本土にある銀行は沖縄に支店がないことが多く、支店がないと書類の準備や提出、書類の記入に間違いがあったときの修正などに手間がかかるからです。
近くに支店があり担当者がいれば、困ったときにすぐに相談できるという心強さもあります。
また、沖縄の銀行はそこまで金利が高くありません。
例えば沖縄では一般的な沖縄銀行のフラット35(Aタイプ)なら15年~20年で金利1.21%
メガバンクの1つ、みずほ銀行のフラット35(手数料定率型)は同じく15年~20年で1.23%
沖縄の地銀である沖縄銀行から借りた方が少し安くなります。
沖縄の地銀と、住宅ローンという大きな取引をすることは、地元につながりを作ることにもなりますし、地元の企業に利益を還元し、沖縄の経済を支えるという意義もあります。
これから沖縄に腰を据えて暮らしていくという観点からも、沖縄の銀行の利用をおすすめします。
それと同時に利用したいのが「公庫」と呼ばれる沖縄振興開発金融公庫です。
公的な機関なので目立った広告は打っていませんが、マイホーム新築、建売住宅購入、マンション購入で利用できるローンの利率が0.93%となっており(平成31年4月15日時点)、低い金利でお金を借りられます。
ただし、公的なサービスが民間のサービスを邪魔してはいけないので、100%公庫から借りることはできません。
民間と併用することなるので、銀行でローンの相談をする際「一部を公庫から借りたい」と伝えてみましょう。
県外居住者が組める住宅ローン
実は、沖縄県外に住んでいる人が、県外に住みながら組める住宅ローンはそれほど数が多くありません。
支店がないので物件の担保評価が不可能だったり、延滞や回収不能になった際の対応の難しさだったりが原因です。
また、投資目的のローンは禁止されていたり、将来的な移住を目的とした土地や物件購入のローンは組めないなど、制限されている場合もあります。
さらに、住宅ローンの申し込みができる場所が限られていて、「東京か沖縄でしか申し込めない」など、現在住んでいるエリアによっては、ローンを組むことに手間がかかるケースがあります。
具体的に、沖縄県外に住んでいる人が組める住宅ローンは以下の通りです。
【沖縄銀行:美ら島住宅ローン】
沖縄移住予定者を対象としたローンです。
加入する団体信用生命保険(団信)によって条件が違いますが、地銀協団信の一般なら、満20歳以上71歳未満で申し込みができます。
そのほか、ジブラルタ団信やSBI団信があり、これらにはガン保障特約などがついています。
利用条件は勤続3年以上で税込年収150万円以上であること。団体信用生命保険の加入が認められる人であること、保証会社の保証が受けられること、そして資金のうち30%を自己負担できる人であることです。
借入金額は100万円以上1億円以内で、3年以上40年以内の返済が条件となります。保証人は原則不要です。
【琉球銀行:セカンドステージローン】
沖縄移住者、沖縄在住でセカンドハウスを持ちたい人のためのローンですが、賃貸や投資、別荘としての利用では使えません。
希望に応じて、固定金利と変動金利を選択できます。
利用できるのは、満20歳以上満65歳以下で、82歳未満に返済が終わる人です。
勤続3年以上で年収150万円以上の人、そして団体信用生命保険に加入ができ、保証会社の保証が得られる人です。
保証人は不要となっています。
借入可能金額は100万円~1億円、1年~50年以内での返済が条件となります。
2019年4月時点に当初3年固定金利型は、
基準金利が年3.0%
当初5年固定金利型は年3.3%
当初10年固定金利型が年3.9%
となっています。
変動金利は年2.925%です。
県内初の3大疾病+5つの慢性疾患保証がついたガン保障特約が付いており、金利に0.2%上乗せで利用可能です。
【みずほ銀行:セカンドハウスローン】
セカンドハウスを取得する人のための住宅ローンで、満20歳以上71歳未満、最終返済時の年齢が満81歳未満の人が借りられます。
そのほかの条件は、みずほ銀行が契約する生命保険会社の団体信用生命保険に加入が認められること、安定した収入があること、保証会社の保証を受けられること、日本国籍か永住許可を受けている外国人であることです。
借入可能金額は50万円以上1億円以内、返済期限は1年から35年以内となっていて、変動金利方式、固定金利方式の好きな方を選択できます。
これらの住宅ローンなら、沖縄移住前で住所が沖縄県外にあってもローンが組めます。
金利やローンの詳細などは各銀行に直接お問い合わせください。その際、公庫の利用についても併せて相談してみましょう。
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