住宅すごろくの変化 IZUMAI通信 Vol.152

2021.10.05

住宅すごろくの変化

 

 

住宅すごろくと言えば、かつては若い時分に賃貸の住宅から始まって、
結婚するタイミングで新築マンションを購入、子供が増えたり、大きくなったりと
手狭感を感じた時に、新築庭付一戸建てを購入してあがりというのが一般的でした。

 

 

その後、子供が巣立ち、自らも老い、終の棲家へと変遷する。
といったイメージだったと思います。

 

 

このイメージを強く意識されたのは、三種の神器と言われた戦後間もない頃で、庶民の憧れの象徴的な成功した人生のイメージであり、この住宅すごろくを達成するために時のお父さんたちはがむしゃらに働くことで日本の高度成長期を支えたと言えると思います。
24時間働けますか?というフレーズのCMが流されていた頃が絶頂期だったと思います。

 

 

その後バブル崩壊、アジア通貨危機、リーマンショック、東日本大震災と日本経済を揺るがす出来事が次々起こり、住宅すごろくのあがり方も様変わりしていきました。

 

 

そして現在のコロナ禍で住宅すごろくの進め方も大きく変わりつつあります。

 

 

スタートの賃貸の住宅から始まるのは同じですが、世帯構成の変化、生活スタイルの多様化、働き方の変化などに伴って駒の進め方も基本パターンがなくなり、多方向に進むような複雑なすごろくになってきた感があります。

 

 

その中でも日本特有とも言える「壊す」→「作る」からイギリスやアメリカのような「回す」に進むことが増えつつあると感じ始めたところでもあります。

 

 

日本の税法では、木造の建物の耐用年数は22年とされている影響もあると思いますが、
20年も経っている木造の中古一戸建てはほとんど不動産としての価値がないと考え、関心を持つ人が少ないのが現状です。

 

 

一般的に日本での中古住宅のイメージは、“汚い” “不安” “分からない” というものが主流で、
そのために中古の一戸建てを購入しようと考える人が少ないことも「壊す」に繋がっている原因でもあります。

 

 

イギリスでは、中古一戸建ての耐用年数は平均77年と言われており、日本の3倍以上の間壊されず使用されています。

 

 

コロナ禍の日本で成約価格が伸びているのが、マンション含めた中古住宅です。
8月の首都圏の中古一戸建て前年同月比6.1%高い3425万円で、10か月連続で前年を上回っており、
中古マンションも15か月連続で前年を上回った成約価格が続いております。

 

 

新築住宅も販売価格が上昇してますが、この中古住宅の需要が今後も続けば住宅すごろくのあがり方も変わってくるかもしれません。

 

 

そのためには、中古住宅のイメージの“汚い” “不安” “分からない” を一掃する必要があり、
その手段が国土交通省も推奨している「建物状況調査(インスペクション)」だと思います。

 

 

弊社としては、中古住宅の需要を喚起するために「建物状況調査(インスペクション)」の実施を売主様に提案していきたいと思います。

 

 

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 

 

単身者・沖縄県の収益物件情報なら
株式会社IZUMAI(イズマイ)
東京都知事(1)第102084

 

 

〒103-0015
東京都中央区日本橋箱崎町32-3 秀和日本橋箱崎レジデンス 505

 

 

TEL:03-6661-7296
FAX:03-6661-7249
URL:https://izumai.biz/

 

 

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□