土地区画整理事業 IZUMAI通信 Vol.175

2022.03.22

土地区画整理事業

 

 

土地区画整理事業とは、不整形な土地を整形地に整えたり、道路の整備や公共施設の新設を行ったりすることで、街並みを整備して使い勝手のいい土地に生まれ変わらせることです。
主体となるのは、普通地方行政になりますが、個人単位でも事業を行うことも可能です。

 

 

この事業は、事業の対象のエリアの土地所有者から少しずつ土地を寄付してもらうことで整備されるものです。
土地を寄付することを減歩と言います。
土地所有者の土地の面積は減るものの、土地の形状が整形地になり、道路、公園が整備されるため、
土地の価値としては逆に上がりますので、取引価格も高くなることが多いです。

 

 

また所有している土地をそのまま使える訳ではなく、他の場所に移る場合も少なくありません。
これを換地と言います。
ただ多くの人の所有している土地を再配置するので、多少当たり外れが出てくることもある訳です。
またいい場所に再配置された人も心から喜べるかというとそうではないケースも珍しくありません。

 

 

一般的に道路に面している距離が長い整形地の方が道路に面している距離の短い不整形地より価値は高く、
また角地は一方のみ道路に面している土地よりも価値が高くなります。

 

 

たまたま角地になったと喜んでいると後で困ったことが起こることがあります。
それが清算です。
土地区画整理事業の財源は、減歩で寄付された土地の売却、国庫からの補助金、行政が負担する分等になります。
最終的に事業が完了した時に清算が行われ、交付、徴収の金額が各対象の土地所有者に通知されます。
交付の場合は問題ありませんが、徴収の場合、予想を超えた金額を請求されることがあります。

 

 

金額については、ほとんどの場合、事前には相当額としか聞かされていないことが多く、
ある日突然1000万円を超える請求をされるケースも稀ではありません。

 

 

高齢で年金しか収入のない人にこのような請求が突然来たらどうでしょう?
どうやって払ったらいいのか途方に暮れるのではないでしょうか?

 

 

清算金が確定したら、逃れることができません。
現金が無ければ、対象の不動産を売却して支払うしか手はないのではないでしょうか。
請求後支払いを遅延させてしまうと遅延した分に利息が乗せられ、遅延損害金を請求される事態に陥ってしまうこともあります。
最悪、差押を受け、競売される羽目になることもあります。

 

 

土地区画整理事業は、街並みを整えたり、交通の利便性を向上させたり、住環境を改善したりと良いことづくめのような気がしますが、いざ当事者になると喜んでばかりいられないことが、のし掛かって来ることも当事者になる可能性のある人はある程度認識しておく必要がありますね。

 

 

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