スクラップ&ビルドからリユース IZUMAI通信 Vol.192

2022.08.01

スクラップ&ビルドからリユース

 

 

ロシアのウクライナ侵攻、中国のゼロコロナもあり、世界的に資源不足に陥ってしまっております。

 

この状況下で注目、期待されているのが資源ゴミです。
半導体を製造するのに欠かせないレアメタルや金がゴミの中から取り出されています。

 

記憶に新しいところだと『都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト』を実施して、
東京オリンピックで選手の首にかけられたメダル金銀銅5,000個のメダルが携帯電話などの電子廃棄物から作られた
というのはご存知のことかと思います。

 

 

不動産においてもかつて当たり前だったスクラップ&ビルドから3Rに移りつつあります。
3Rとは、Reduce(廃棄物の抑制)、Reuse(廃棄物の再利用)、Recycle(廃棄物の資源化)の総称です。

 
不動産においても3Rの意識が高まってきているということです。
人口減少が進む中、使われなくなっていく建物が増えてきてます。
少子化が進むエリアの学校の校舎や相続発生後に放置されている空家、入居者のいないアパートなど様々です。
 

空き公共施設に企業を誘致するといった事業が各地区で始まっております。
特に千葉県で県が空き公共施設の活用促進に力を入れており、関心を持つ企業や周辺自治体の担当者を集めて説明会を行ったり、
プロジェクトを組んだりと精力的に取り組んでいます。
この県の取り組みに呼応する形で銀行も県と一緒になって企業誘致を行なっている結果、
コワーキングスペース、シェアオフィスなどの施設に生まれ変わってきてます。
 

一方相続発生後に放置されてしまっている空家や空アパートに関して、弊社でも活用を検討始めています。
住宅確保要配慮者向けの住宅です。
住宅確保要配慮者とは、その名前の通り自ら住む住宅を確保できない人たちです。
生活困窮者であったり、シングルマザーであったり、高齢者、障害者、外国人など部屋を借りる時に連帯保証人がつけられず、
保証会社の保証も付けられない人たちです。
 

 
この人たちの住まいに空家や空アパートを活用するというものです。
その対象となる空き建物は今後更に増えると思いますし、コロナの影響もありますし、
今後物価が高騰する可能性もあり、住宅確保要配慮者は今より更に増加すると考えてます。
 

老朽化した建物の活用と住む場所を探している人をマッチングさせることができれば、
微力ではありますが社会に潜む一つの課題の解決の一助になれるのではないかと思い取り組んで参ります。
 

 

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