ペロブスカイト太陽電池 IZUMAI通信 Vol.313

2024.12.04

ペロブスカイト太陽電池は、次世代の太陽電池として注目を浴びてます。
何が従来の太陽電池と違うのかというと、薄く、軽く、折り曲げ可能、室内のLDEの明かりでも発電できる等のメリットが挙げられ、
そしてどこにでも設置することが可能です。

例えば、建物の壁面、曲面の物体、耐荷重の小さな屋根、車、ドローン、、、様々な場所に設置が可能だと考えられております。
そしてこのペロブスカイトの開発に先行しているのがどこの国かと言うと、それは日本なのです。

日本は、ペロブスカイトの主要な材料となるヨウ素の生産が他国に比べて非常に多いことが
このペロブスカイトの開発に期待されている理由でもあります。
日本のヨウ素生産量の8割を千葉県で生産しており、千葉県の生産量は、世界全体の1/4も占めております。
千葉県には南関東ガス田があり、このガス田では、天然ガスとヨウ素を含む地下水が大量に存在しており、
このことがヨウ素の生産量の世界的なシェアの多さに繋がっています。

日本政府は、2040年までに原発20基分の発電量である20ギガワットの発電を目指し再生可能エネルギーの最大電源化を計画しております。
老朽化した原発の再稼働を認可し、また耐用年数も40年とされていたものを20年の延長を認めるようになりました。
福島の原発事故を思い出すまでなく、原発は決してコストの安い発電システムでないし、
一度事故が起きると何十年にも渡って後始末をしなくてはなりませんので、再生可能エネルギーへのシフトが期待されているのですが、
遅々として進んでいない感じを拭えません。
ですので、このペロブスカイトには大きな期待をかけたいと思いますので、
是非国家プロジェクトとして2050年のカーボンニュートラルの切り札となるよう官民挙げて進めていって欲しいと思います。