大阪・関西万博と不動産市場 IZUMAI通信 Vol.322

2025.02.03

あと2ヶ月余りで 大阪・関西万博が始まります。

 

 

前評判はあまり芳しいとは言えない状況で、チケットの前売りが既に始まっていますが、1400万枚に対して現在は半分強と言ったところです。

 

 

パビリオンの建設に関しても、大阪府は順調に進んでいると言ってますが、未だ着工すらしていない国のパビリオンもあり、本当に間に合うのか疑問を感じます。

 

 

建設費も当初予定していた1250億円から、大幅に増えており現在国の負担は2350億円に膨れ上がっております。建築資材、人件費の高騰が原因とのことですが、東京オリンピックの時もそうでしたが、そもそもの見積もりが甘かったのではないかと思わざるを得ません。実際には、この2350憶円の他、日本館の建設に360億円、シャトルバスを走らせるための高速道路建設に1600億円追加費用が別にかかるようです。

 

 

これだけの費用をかけてどのくらいの経済効果が望めるのかですが、試算では2.9~3.3兆円と言われております。ただ、今の盛り上がり状況から考えると本当にそんなに経済効果が上がるのだろうかと感じてしまいます。

 

 

日本人の来場者への期待、インバウンドの大幅増を盛り込んで試算されたようですが、費用の試算同様こちらも甘いのではないのでしょうか?

 

 

最も気になるのは、万博が終わった後のレガシー資産についてです。ほとんどのパビリオンは跡形もなく取り壊されますし、大阪関西万博のシンボルであります「大屋根」についても一部は残されるようですが、基本取り壊されるのですから、跡地に何が造られるのかが問題です。

 

 

一番の期待は、色々な問題を引き起こし、その賛否に議論が続けられた「統合型リゾート(IR)」の建設ではないでしょうか?計画だと建設工事が万博開催中の今年の春以降に始まり、2030年の秋の開業を目指すとのことですが、この中に本当にカジノができるのでしょうか?

 

 

不動産の市場から考えると、どんどん施設が建設されインバウンドを大量に呼び込んでもらえれば、不動産の価格も高騰すると思いますので我々の業界においては望ましいことではあります。

 

 

現状、万博会場となる夢洲の周辺エリアにホテル建設が相次いており、また大型クルーズ船が寄港できるよう天保山のターミナルの改修工事も進められておりますので、不動産市場は活況になっていくことは期待できるのではないかと思います。

 

 

ただ、大阪関西万博の経済効果が試算倒れになった場合、その期待が大き過ぎると反動も大きいかもしれません。

 

 

大阪で行われる半世紀ぶりの万博ですので、先の万博に匹敵する、あるいはそれ以上の経済効果を生み出してもらえることを期待したいと思います。

 

 

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